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Ⅳ 女子会

  • 執筆者の写真: RICOH RICOH
    RICOH RICOH
  • 18 時間前
  • 読了時間: 4分

「ふぅ~…」

 

両手に持ちきれない程の荷物を抱えていた稀依は

ソファの上にドサッと置くと、大きく息を吐いて深呼吸する

 

「ようやく到着ね。咲音さん、大丈夫?」

 

「…すみません作楽さん。つき合ってもらっちゃって…

稀依ちゃんも、ありがとね」

 

大きく膨らんだお腹を抱え、作楽に介助されながら

1人掛けの椅子に腰かける

 

「いくらなんでも、一度に買い過ぎなんじゃないの~?」

 

ベビーサークルにラウンドチェア、紙おむつに哺乳瓶

 

大量に買い込まれた荷物に呆れながら

冷たいお茶を淹れる稀依

 

「…えへへ…ごめんね。なかなか買い出しに行く機会がなくて…

そんな事言ってたら、あっという間に臨月だし、困ってたの。

思い切って稀依ちゃんに声かけて良かった~(*´艸`*)」

 

「…なるほど…ここが噂のラウンジね。へえぇ…ドリンクは

自由にセルフできる水、お茶、コーヒーの他に、自販機で買う事もできるし

ワンコインでお菓子も買えるんだ!」

 

ひょんな事から、付き添う事になった作楽は

初めて訪れたこの場所に興味深々である

 

「(´∀`*)ウフフ……コーヒーの味は、一階のカフェの方が好みかな♪」

 

「もう、そんなこと言って~。どうせ愛しの王子様と

ご一緒してるんでしょーが!!」



紙コップを受け取り、小声でツッコミを入れる作楽

 

「…でも、稀依ちゃんがまっさんと、そんな関係になってるなんて

全然知らなかったよ。…え、ていうか、本当にいつの間に??」

 

真っ赤になって狼狽える稀依に、ニコニコしながら追い打ちをかける咲音

 

「…お2人は本当に昔からの仲良しさんなのね。

良いわねえ。気の合うお友達って大事よね」

 

うら若き乙女2名を交互に見つめて、紙コップの水で喉を潤す作楽

 

「作楽さんとも、お知り合いになれて嬉しいです。

これから、いろいろとアドバイスして貰えたらって…

私では、お友達になれませんか…?」

 

少し俯き、上目遣いで見つめてくる咲音の愛らしさ

 

「/////…ま、い、いやだよ~、そんな可愛らしく見つめられたら

作楽BBAちゃん、食べたくなっちゃうぞ??」

 

「きゃあああ…(≧▽≦)…/////」

 

思わず抱きしめた咲音の身体は柔らかくて、ふんわりしていて

それでいて…こう…なんだか…とってもね…………(笑)

 

「…いいなあ、咲音。きっとご主人に物凄く大事にされてるのね。

愛されてるのが分かる。オーラが違うよね。ね?作楽さん。

そう思うでしょ?」

 

「たしかにね。マシュマロみたいにふわっふわで

幸せのオーラに満ち溢れてる。」

 

「…も、もう/////買い被りだよぉ」



 

2人に褒めちぎられて、恥ずかしさの余り縮こまる咲音

 

「…咲音ちゃんはこれから出産に向けて、いろいろあるだろうし

稀依ちゃんのアレコレも気になるし、よしっ。

アタシたちはこれからも、こうして集まろうよ。

気兼ねなく食事をしたり相談したり、

時には愚痴を言い合ったり…ね?」

 

「!…嬉しいです。是非!!」

 

作楽の提案に、はちきれそうな笑顔を見せる咲音

 

「…え、私のアレコレって…?そ、それは別に…

いいじゃないのぉ…/////」

 

作楽の言葉を反芻し、狼狽える稀依

 

「いいの!稀依ちゃん、貴女にもこういう場所は必要でしょ?

言いたいはずよ。聞いてもらいたい…そんなことが

たくさんあるはずでしょ?…知ってるのよ?作楽BBAちゃんは♪」

 

「…/////」

 

図星をさされて、稀依は黙り込む

 

「それならせっかくだし、今日はこのまま、奥のフリースペースを

貸し切っちゃう?響子さんや凛子さんも呼ぼうよ。」

 

「!…あ…」

 

ふいに背後から声がした。驚いて振り向くと

花が微笑みを浮かべて立っていた

 

「花さん!」



 

 

咲音が目をぱちくりして駆け寄る

 

「作楽さん。またお会いしましたね♪

楽しそうな女子会に、私も混ぜてもらえるかしら?」

 

「も、勿論ですよ。」

 

突然現れた、高貴そうな女性に心を躍らせながら

なんとか受け応える作楽

 

「…そうよね。私としたことが、肝心なことに気を回せなくて

ごめんなさいね。咲音さんにも、稀依さんにも

我慢することなく自由になれる場所が、確かに欠けていたんだわ。

安心してください。蓮さんにも伝えて、セキュリティはより

強固にしてもらいます。周囲のことなど何も気にせず

楽しめるようにね…♪」

 

「…!…/////」

「//////////」

 

花の言葉を嚙み締めて、真っ赤になる咲音と稀依

 

「あの…それは、失礼ですけど貴女様にも…

いえ、貴女様こそ、是非とも語って聞かせて欲しい事ばかりではないかと…💦」

 

花の不思議なオーラに惹きつけられ、鼻息を荒くする作楽であった

 

 

 🌷影は消える Fin.🌷


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Ⅱ 焦げ付く影

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Ⅰ 不審者

帰宅して、居間の壁時計を見ると16時 朝のうちに冷凍庫から冷蔵室に移しておいた肉の塊を取り出し お米を研ぎ始める 物干し竿に吊るしたままの洗濯物を取り込み、 お風呂のスイッチをオンにする キッチンからは、カツオと昆布だしのいい香りが漂ってきた 今日の献立は鮭カマと鶏むね肉とピーマンの中華和え 味噌汁の下ごしらえまで終えると、居間に座り込み 取り込んだ洗濯物を畳み始める すべ

 
 
 

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丸太小屋の階段を降りると辿り着く桜の木
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