タワマン12階
- RICOH RICOH
- 4月26日
- 読了時間: 1分
「…えっ!ち、ちょっと!花梨!!」
部屋の中の様子をじっと窺っていた花梨が
突然エレベーターに乗り込み、エントランスを出て走り出す
凛子は驚いて、慌てて後を追いかけていく
「ももちゃん、おねがい。かりんちゃんをたすけてあげて!」
必死に呼びかる一檎と杏子
「…えっ」
目を覚ました途端の出来事に困惑する百花に、花が歩み寄る
「百花さん、すぐに行きましょう。私に任せて。
咲音さんはご自宅で待っててくださるかしら?
蓮さん、後の事、よろしくお願いします」
「わ、分かりました!」
必死に頷く咲音を確認すると、花は蓮と目配せして
百花を連れ出し、玄関ドアを閉ざす。
目を閉じて、オーラの道筋を辿ると、数値が浮かび上がってきた
(…経度・緯度…よし、大丈夫)
「百花さん。少しの間、目を閉じていてね。」
「は…はいっ💦💦」
その直後、ふわっと空気が振動し、光が姿を現した
「!…光さん…っ」
驚いてキョトンとする花の腕を引き寄せ、百花も一緒に
瞬間移動していった

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