薔薇が咲く
- RICOH RICOH
- 2024年12月1日
- 読了時間: 6分
カードキーを差し込み、ドアを押し開く。
「どうぞ。入れよ」
「…お、お邪魔しま~す…//////」
亮に促され、いつも以上に緊張した面持ちで
おずおずと部屋に足を踏み入れる咲音
「…うわぁ…すっごいなあ……」
あんぐりと口を開けて、辺りを見回す
リビングの中央に置かれたままの段ボールを動かし
広がったままの書類の束や大量のCDケース等を
適当に片付けながら、咲音の反応にフッと笑う
「気の済むまで、部屋中を見学していいぞ。
あ、水は冷蔵庫から勝手に出して飲んでくれ。
散らかったままで、すまないな」
「…あ、は~い…凄いなあ。キッチンもちゃんとしてるんですね。」
カウンターキッチンで、調理器具もすべて揃っている
「…でも亮さん…冷蔵庫の中は空っぽですね(^-^;」
「ん…?お前が来ると思って、水だけは冷やしておいただろうが。」
そう言って、冷蔵庫の中を一緒に覗き込む亮
(…ち、近…//////)
亮の体温を間近に感じて、真っ赤になって固まる咲音
ククッと笑いを堪えながら、素知らぬ顔で彼女の髪を撫でる
「せっかくお前に来てもらったのになあ。晩飯は諦めるか?」
咲音はチラッと亮を見つめて、挑戦的に微笑む
「いいえ。そんな訳にはいきません。調理器具は全て揃ってるんだし…
簡単なものになりますが…白米さえあれば、お茶漬けくらいなら
作れますよ」
「ふーん…そういや、白米だけは引越業者のサービスで
貰ったのがあるぞ」
「…!…やった♪素敵です(≧▽≦)それなら、あとはお茶漬けですね♪
マンションの下にマーケットがありましたよね♪」
「ああ…んじゃ、買いに行くか」
そのまま仲良く買い出しに行く2人
「あ、そうだ。お茶漬けにするなら、これも入れて」
「え…亮さん、でもこれ…」
思わず聞き返す咲音に構わず、カゴを奪ってレジに向かう亮
「美味いんだよ。知らなかったか?」
「へええ…亮さんって、食は細いですけど、美食家ですよね。
食堂のメニューも、細かい味づけまでいつもピタリと当ててきますし💦」
「…割とな。たしかに量はそんなに受け付けないが、
美味い飯は何でも好きだぞ。ただ…甘すぎるのは嫌いかな…」
「そうなんですね…(´∀`*)ウフフ」
レジ袋を提げて、いつものように手を繋いで部屋に戻る
これまで知らなかった彼自身ことを
何でも率直に話してくれる亮
その人柄を理解していく度に、愛しさがこみ上げ
自然に笑みが零れてしまうのだ
……
炊きあがった白米でお茶漬けを作り、チーズをトッピングする
ひと口食べた途端、あまりの美味しさに目を丸くする咲音
してやったり、と満足げな顔で、黙々と食べる亮
「…ごちそう様でした♪美味しかったああ(*^▽^*)」
「ふっ…それは俺が言う台詞だ。今日もありがとな」
「(´∀`*)ウフフ…それにしても、こーんな豪華なお部屋で
とっても庶民的な食事になっちゃいましたね(笑)
…って、私もついうっかり、一緒に戴いちゃいました💦
調子に乗っちゃって、すみません💦💦」
「…別に、良いじゃないか。俺が頼んでるんだし。
気にするな。」
「…き、気にします…💦だってだって…💦
自分ばっかり楽しくて、喜んでるんですよ?
こんなんじゃ、私…//////」
「…プッ…くっくっくっ……」
ついに堪えきれず、笑い出す亮
真っ赤になって見返す咲音の頬をむぎゅっとして覗き込む
「…それは良かった。安心したぞ。お前と過ごす時間を
楽しんでるのは、俺だけなのかと思ってた」
「…!…//////」
さらに目を見開いて、ポカンとしている咲音に
顔を近づける。鼻先が掠めるほどの距離で甘く囁く
「なあ…咲音。もっとお前のいろんな顔、見せろよ…」
口唇をゆっくりと重ねる
柔らかなぬくもりに、痺れるような感覚に陥りながら
何度も角度を変えて、甘く啄む
すっかり蕩けた目で、物欲しげな表情を浮かべる咲音
歯列を割り、舌を絡め合い、口内を深く蹂躙しながら
ブラウスのボタンを外していく…
キングサイズのベッドの軋む音が鳴る
寝かせた咲音を、じっくりと眺め、微笑み
何度も口唇を合わせる
首元に舌を這わせ、赤く刻印していく音が響き渡る
露になった胸をまさぐり、舌で甘く転がす
「ん…あっ…んん…っ//////」
亮の熱い愛撫に、
吐息を漏らし、喘ぐ声すら亮の口唇に阻まれ
クラクラしそうになりながら、その波に身を委ねる
営みは夜通し続いた…
ふっと目を覚ます
「…?」
天蓋付きのベッド
ふかふかな布団、肌触りの良いシーツ…
豪華なシャンデリア…
夢でも見てるのか…?
再び目を閉じて、寝返りを打つ
すぐ傍に、人の気配を感じてハッとする
焦って飛び起き、自分の姿を確認すると
一糸纏わぬ、あられもない姿……
(…や…やっちまったな…//////💦)
そーっと抜け出し、床に散らばったままの服をかき集め
いそいそと下着をつけていると、背後から腕を引かれ、
再びベッドに押し倒される
「…どうした?夜が明けるのは、まだ早い。
ゲームの続きをしようじゃないか…」
手足を押さえつけられたまま、口唇を重ねられ
どんなに暴れても、一度開いた花弁を
容赦なく攻め込まれ、堪らず果てながら、堕ちていく…
数時間後、ようやく事を済ませ
男はシャワーを浴びに行った。その間に急いで服を纏い、
ドアを開けて逃げ出していく薔子
エレベーターホールに出て気がつく
(…ここ…亮のマンションじゃん…えっ…66階って…
あの人、最上階の殿上人かっ…💦)
やばい…💦
ともかく、早くこの場を立ち去ろう💦💦
1階のロビーに着いて、慌てて角を曲がったその時
人影にぶつかる
「おっと…これは失礼。」
「あ…い、いえ、こちらこそ、大変失礼しました」
恐縮して頭を下げると、目の前の男性は柔和な笑みを浮かべ
会釈する
すれ違い様、鼻につんと掠めるエタノールの香り…
「…お医者様かな…?」
呟いたものの、左程気に留める事もなく
急ぎ足で進んで行く薔子
「…ところで今、何時よ💦もう…」
タクシーでも呼ぼうかと、スマホを取り出し、
何気なく正面玄関に目を向けた
(…!……)
「…ありがとうございます。わざわざタクシーまで呼んでいただいて…」
「ああ。送って行けなくて、すまないな。」
「そんな!ただ着替えに戻るだけなんですから💦
亮さんは、少しでもゆっくりして…」
亮が身を屈め、後部座席に座る咲音に口唇を重ねる
「//////」
頬を赤く染める咲音の手に、カードキーが渡された
「スペアキー。また後でな♪運転手さん、お願いします。」
………
タクシーが滑り出し、都会の闇を走り去っていく
ちょうどその時、煙草と新聞紙を手にマーケットから出てきた一樹と出くわす
「よお!なんだ。姫君はお帰りか?」
「(笑)一度、着替えに戻って、もう一度来るってさ。
あいつも我々と一緒で、今日の昼間に合宿地から戻ったばかりだろ?」
「…そう言わないと、お許し頂けないもんなあ…(笑)
どうせ、朝飯も食いたいとか言ったんだろ?」
「///…それよりお前の部屋はどこなんだ?」
鋭い一樹の考察に、誤魔化すように話題を変える亮
「ああ、お前の部屋のすぐ階下。来るか?」
………
物影に隠れていた薔子には気づかず、マンションの中に戻って行く2人



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