晃の懸念
- RICOH RICOH
- 2025年4月26日
- 読了時間: 1分
蛇の道は蛇。
特殊な疾患と呼べる患者。
問題を把握するために、プライバシーはすべて把握している
どこに住み、誰のことか、把握している
医者という立場にありながら、
自宅という分厚い壁に囲われた牢獄に囚われ
見えない鎖で縛り付けられている憐れな犠牲者を
救い出すには、果てしない難題が待ち受けている
Aの生霊は、すでに器から抜け出し、
時にタワマン12階の百花の元にも現れ
幼子たちと逢瀬を続けているが
現身の器は、いまだ、そこに居て、苦境に喘いでいるのだ
Aは、理恵に突きつけられた真実を
残酷なまでに理解した
百花に差し出された、何の曇りもない水が
透き通るように美味しい。
絶対に飲んではいけないと、きつく言い聞かされていた
果実のジュースは、瑞々しく、あまりにも美味しい
吐き気もなければ、熱も出ない
すべては、優しさを装った毒母の仕打ちであったという事実
だが、最後の最後まで、そうではないと、信じたかった
打ち砕かれた儚い願いは
現身から抜け出たまま、彷徨い続けている
この事態を打破できるのは、Aしかいないのだ
悲しくても、苦しくても、現身の器に戻り
助けてくれと、叫ぶ事だ。閉ざされた扉を開ける事だ

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