introduction
- RICOH RICOH
- 1月1日
- 読了時間: 3分
不安障害
不安とは、明確な対象を持たない恐怖の事を指し、
その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する感情の一種である。
不安が強く、行動や心理的障害をもたらす症状を総称して不安障害と呼ぶ。
精神症状として強い不安、イライラ感、恐怖感、緊張感が現れるほか、
発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった
身体症状として現れることがある
性格に驚くほどの変化をきたすことが多い。
ある程度自分の苦しみを隠す能力はあるが、
すぐに行動や言葉に著しい変化が現れ、他の人は簡単に変化に気がつく。
その変化の原因が突き止められない限り
すなわち、まだ診断されていない限り
問題の元を突き止めることができない。
特に夫婦関係に支障をきたすケースが多い。
患者は気分の変転が多くなり、コミュニケーションがうまくいかず、
多くは配偶者の行動を歪んで認識する。
患者自身が病変による不慣れな感覚を理解するのに苦労しており、
配偶者もストレスを共有するに至るため、誤解や誤った期待などの混乱、
些細なことでの口喧嘩をもたらす。患者は口論のストレスにうまく対処できずに
不仲になることが避けられない。
たとえば
痛みや、暑さ、寒さといった感覚には、個人差がある
同じ環境下にいても、そこにわずかな希望を見出し前向きになれる人もいれば
耐えがたく、地獄のような苦しみに感じてしまう人もいる
宇月ユキの場合
生まれて間もない頃に重度の病に罹り、
それが原因で一般社会から隔離され、長期療養を余儀なくされた
病そのものは、既に根治しているが
健常者であれば、難なく乗り越えられる全ての事象が
彼女にとっては過剰に、重くのしかかるストレスとなる
傍から見れば、幼い頃、病弱だったという負の遺産を隠れ蓑とした
我儘三昧の人格破綻者に過ぎないが、精神疾患なのだ
その感情の発露は、主に一番の身内である妹メアリに向けられ
また彼女たちの事情を餌に、甘い汁を吸い続けた
庵野寛子、病院長たち闇稼業の生贄とされ、長い間
放置され続けた影響で、単なる社会不適合者になり果てた
病そのものに罪はない。だがひとつの命を背負うものとして、どうなのだろうか
彼らは一様にある言葉を口にする
「毎回、死にそうな思いをして、苦しんでいるのはこちらだ」と…
死ぬという事が、どういう事か
生きるという事が、どういう事なのか…
そして、悪魔の物差しで眺めれば、もうひとつ
忘れてはならないことがある
病、怪我…欠陥を背負ったまま生れ落ちた命には
かならず、前世からの因縁が課せられているのだ
そうなった背景には、理由がある。つまりは自業自得だ
シグナスの亡霊に占拠された、庵野寛子など
たいした問題ではない
じつは、メアリの姉、宇月ユキの存在こそ
庵野寛子をも巻き込んだ、諸悪の元凶
生まれる前の魂に、手枷足枷をはめ込んだのは誰の仕業か…
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