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花梨の不登校

  • 執筆者の写真: RICOH RICOH
    RICOH RICOH
  • 4月26日
  • 読了時間: 1分

きっかけは、通っている中学校での悪口だった


悪口を言った犯人は、B。Aの義理の妹だった


名前が、バラ科アレルギーの「かりん」だから。




花梨に何の落ち度もなく、意味もなく悪者扱いし


いじめに走った犯人の事を擁護する気はない


花梨にBの事を許してやれとは言わない




ただ…




Bが些細な事で非行に走った経緯には、


Bにしか分かり得ない事情がある事


加害者は、別の何かの被害者である場合がある事




さらに、実の母親から真綿で首を絞められるような苦境に陥り


まさに命の危機に瀕しているAという存在を前に


何かを感じ取ってほしいのだ




もう、そこまで来ている




花梨は、些細な経緯など、どうでも良くなるくらい


Aの事が気がかりだ




もしもAが困難を克服し、生き抜いたならば


花梨はきっと、嬉しいはずだ。




学校での勉強など、必要ない。


行きたくないのなら、行かなくたって良い


だが、思う事がひとつでもあるならば、逃げたままではいけない




大丈夫。未来に、花梨を苦しめた過去はないのだ


未来を決めるのは、花梨自身なのだから…





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